川崎重工業は9月30日、ロボットディビジョンに於いて「IEC 62443-4-1」認証を今年7月に「TÜV SÜD (テュフズード)」から取得。その発行を受けて、26日に西神戸工場で認証授与式が行われたことを発表した。
なお、「IEC 62443-4-1」認証は、産業用オートメーションおよび制御システムで使用する機器のセキュアな開発プロセス要件について規定したサイバーセキュリティに関する国際標準規格である。
昨今、製造現場ではIoT化が加速しているが、これに乗じてサイバー攻撃も増加しており、そのセキュリティ対策の重要性が高まっている。これに加え、欧州連合(EU)では、EUサイバーレジリエンス法に代表されるように、デジタル要素を含む製品を開発・製造する企業に対してその強化を求める動きが活発化していると云う。
1969年に国産初の産業用ロボットを発表して以来、自動車産業をはじめとする多くの分野で産業用ロボットを開発・供給してきた川崎重工では、そういった世界のサイバーセキュリティの実状を鑑み、これまでその対応を進めてきたと云う。
そして今回、医療機器や産業機器、民生機器、自動車、食品、化学、エネルギーなどの幅広い分野に於いて豊富な認証実績を持つ、国際的な第三者認証機関の「TÜV SÜD (テュフズード)」から、サイバーセキュリティに関する国際標準規格「IEC 62443-4-1」の認証を取得した。
川崎重工は、今回認証を取得した開発プロセスを、ロボットディビジョンの製品開発に適用することで、より高いレベルのサイバーセキュリティ要件を満たした信頼性の高い製品を提供。今後も、それらロボット製品を通じて、最先端の技術と革新的なソリューションを提供し続けることで、産業の自動化と省力化に貢献していくとしている。