ヤンマーホールディングス(以下、ヤンマーHD)のグループ会社である神崎高級工機製作所(以下、神崎高級工機)は10月27日、脱炭素社会に向けた開発スピードと信頼性の向上を目的とした新試験棟「K-TEC EL」を、11月より稼働開始すると発表した。
神崎高級工機ではこれまで、乗用芝刈り機やトラクター、建設機械などの産業機械向けトランスミッションや、マリンギア、工作機械の開発・製造・販売を行ってきたが、新設の試験棟に於いては、電動トランスミッションに特化した性能および耐久試験を実施。
最新の試験設備の導入により、電動商品の信頼性を確立して開発スピードを加速する他、「魅せる試験棟」をコンセプトとした試験の様子が見学できるルート(※)を2階に設置し、最新の技術と高品質なものづくりの現場を感じられるようにしたと云う。
ヤンマーグループでは、脱炭素社会の実現に向け「YANMAR GREEN CHALLENGE(ヤンマー・グリーン・チャレンジ)2050」を推進。神崎高級工機は、今後も培ってきた技術力を応用し、電動化技術の向上に取り組んでいくとしている。
※一般向けの見学は実施していない。
[新試験棟概要]
– 試験棟新設会社:神崎高級工機製作所
– 本社住所:兵庫県尼崎市
– 代表者名:代表取締役社長 山岡義宗
– 試験棟名称:「K-TEC EL」
– 竣工日:2022年9月28日(水)
– 建築面積:626.66m2
– 延べ床面積:1,089.81m2
– 主な試験内容:電動トランスミッションの性能および耐久試験
■神崎高級工機製作所:https://www.kanzaki.co.jp/