ジェイテクトは、自動車のオートマチックトランスミッション(Step式 AT、CVT、HV)内のプラネタリギヤユニットに使用されるニードルローラーベアリング(針状ころ軸受、NRB)の新商品、「プラネタリギヤ用超長寿命軸受」を開発した。
開発品は、特殊な熱処理を施し、標準品比で2倍以上の長寿命化を実現した製品(2017年10月31日発表)をさらに改良。
長寿命シャフトのころ転走部に表面改質処理を施すことで、標準品比で5倍の超長寿命化を実現したと云う。
超長寿命軸受では、軸受同一寿命条件において、標準品比で最大40%の小型化が可能(*1)となり、さらなるプラネタリギヤユニットの小型化、そして、トランスミッションの軽量化による効率向上にも貢献。
ジェイテクトは、軸受事業のブランド「Koyo」に新たにタグライン「Key of your operation」を設定し、自動車メーカーをはじめ、あらゆる産業に貢献していくとしている。
*1:計算事例
[開発品の特長]
(1)超長寿命化
ジェイテクト新開発の複合熱処理と表面改質処理の相乗効果により、ころ転走部の耐久性を更に向上(図3)させたシャフトと、特殊熱処理を施した針状ころとの組合せによりプラネタリギヤ用軸受として標準品比5倍の超長寿命化を実現。
(2)軸受の小型化
超長寿命軸受は、軸受同一寿命条件において標準品比最大40%の小型化(図4)が可能。
(3)ピン固定およびかしめ固定のいずれの固定方法にも対応可能な長寿命、超長寿命製品のラインアップが完成。
[販売計画]
量産開始予定:2021年
販売目標:2.3億円/年
販売先:国内外の自動車メーカー、変速機メーカー
[製造工場]
東京工場