ジェイテクトは、今年10月にオーストラリアで開催される「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」で、王座奪回を狙う東海大学ソーラーカーチーム「Tokai Challenger」および、同大会3回連続出場の名古屋工業大学ソーラーカー部「Horizon Ace」に車軸支持用軸受(ベアリング)を提供し支援する。
ジェイテクトは、両チームに駆動輪用軸受(インホイールモーターのモーター支持用)と、従動輪用軸受(駆動しない車輪の支持用)を提供。
この車軸支持用軸受では、軸受の主要構成部品(ボール、内輪、外輪)の材料として、セラミックと特殊鋼を適切に選択し、軽さ(質量を軽く、回転抵抗を軽く)を追求。限られたエネルギー(動力)を有効に活用できるよう、損失を軽減する。
またその保持器は、材料や形状の見直しを行い強度を向上させ耐久性を向上。回転抵抗の小さい非接触タイプのシール採用により、砂漠という過酷な環境下で異物の侵入を防ぐことで信頼性を高めたと云う。
ジェイテクトは、社内に軸受の設計や実験の担当者を中心としたソーラーカーチームを有しており、ソーラーカーの車軸に最適な軸受を自ら製作・搭載してレースにも参加。軸受、ソーラーカーを熟知するジェイテクトの技術で、3000kmの過酷なレースに参加するチームを支援していく。
[ワールド・ソーラー・チャレンジとは]
太陽光発電で得られるエネルギーのみを使い、オーストラリア北海岸のダーウィンから南海岸のアデレードまで3000kmを縦断する世界最高峰のソーラーカーレース。1987年に第1回大会が行われ、今年は第15回大会となる。
<東海大学ソーラーカーチーム Tokai Challenger>
2009年のワールド・ソーラー・チャレンジで、日本にとって13年ぶりに王座を奪還。2009年、2011年と2連覇を達成。前回2017年は4位完走。2018年に南アフリカで開催の「Sasol Solar Challenge 2018」では、2位を獲得するなど世界トップクラスの戦績を誇るチーム。
<名古屋工業大学ソーラーカー部 Horizon Ace>
1992年に研究室でのソーラーセルの応用研究として立ち上がり、マシン製作、チーム運営を学生自らの手で行いながら活動しているチーム。前々回2015年は16位完走、前回2017年は12位完走。
■ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ:https://www.bridgestone.co.jp/bwsc/