ジェイテクトは、モロッコで初となる生産拠点「JTEKT AUTOMOTIVE Morocco（JAMO）」と、JAMO敷地内のグループ会社富士機工の「Fuji Autotech Morocco（FAMO）」工場完成に伴い、10月9日にJAMO敷地内で開所式を開催した。
開所式には、モロッコ政府とタンジェメッド特別庁の関係者、在モロッコ日本大使などが招待され、ジェイテクトグループからは、常務取締役の松岡浩史氏とJTEKT EUROPE COOのFrancis FORTIN（フランシス・フォルタン）氏、富士機工取締役社長の大村秀一氏が出席した。
ジェイテクトグループは、欧州自動車メーカーの生産拡大が広がるモロッコにおいて、自動車メーカーのニーズを的確につかみ、製品の供給を行うためにJAMOを2017年9月に、FAMOを2018年9月に設立。JAMOおよびFAMOを、モロッコをはじめとする北アフリカ市場を中心とした新たな供給戦略拠点と位置づけている。
JAMOでは、アフリカ市場で年間30万台のEPS生産を目指し、欧州カーメーカーを中心に提案。競争力のある生産拠点として電動パワーステアリング（EPS）の供給を進めていくとしている。
松岡常務による植樹の様子
[モロッコ生産拠点の概要]
＜JAMO＞
– 会社名：JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S. (JAMO)
– 所在地：モロッコ王国 タンジェ州 タンジェ オートモーティブ シティ内
– 設立：2017年9月
– 量産開始日：2020年10月
– 生産能力：約30万台/年 (2020年予定)
– 事業内容：電動パワーステアリングの製造・販売
– 敷地面積：約65,000m²
– 建屋面積：約11,000m²
＜FAMO＞
– 会社名：FUJI AUTOTECH MOROCCO S.A.S. (FAMO)
– 設立：2018年9月
– 量産開始日：2019年8月
– 生産能力：約70万台/年 (2020年予定)
– 事業内容：自動車用ステアリングコラムの製造・販売
– その他：生産予定スペース 約2,250㎡（JAMO敷地内）
※投資金額はJAMOおよびFAMO合わせて約24億円。