ジェイテクトは、電動パワーステアリング(以下、EPS)のソフトウェア開発技術者の増員のため、従前の自動車部品のソフトウェア開発拠点である花園事業場技術開発センターに加え、東刈谷事業場でのソフトウェア開発を9月から開始し、その開所式を行った。
自動運転化対応、ステアバイワイヤなどの新規システム対応のため、機能安全設計、冗長設計、サイバーセキュリティへの対応等、EPSの技術ニーズはより高度・多様化している。
ジェイテクトではこれを受けて、今年4月にEPSのソフトウェア開発組織の見直しを行い、モデルベース開発、AUTOSAR対応などに基づくEPS固有の組み込みソフトウェアを開発する新規部署を増設。ソフトウェアのシステム要求から単体設計・評価、システム評価に至るまでを集約し、開発を行ってきた。
また今回、ソフトウェア開発人員のさらなる増員のため、従前のEPS開発拠点である花園事業場に加え、既存事業場の中で交通アクセスがよく、利便性の高い東刈谷事業場を新たなソフトウェア開発拠点とすることとした。
ジェイテクトは、この拠点拡張により、自動運転対応技術の開発やMCU内製化など、商品力を一層強化。また今後、生産性や創造性の向上のため、労働環境の改善も進める。
なお、EPSソフトウェア開発への増員は、2019年以降も予定しており、ジェイテクト、ジェイテクトIT開発センター秋田、光洋電子工業などのグループ会社と連携し、自動車メーカー等のニーズに沿ったソフトウェア開発を行っていく。
また、欧州、中国、インドなどの海外の開発拠点のグローバルマネージメントや新会社J-QuAD DYINAMICSとの連携により、自動運転社会に対応するステアリングシステムを開発していくとしている。