ジェイテクトは2月22日、3月3日(水)~3月5日(金)に東京ビッグサイトにて開催される第12回[国際]二次電池展 ~バッテリージャパン~に出展すると発表した。
◾️ 出展概要
ジェイテクトは2017年9月にBR蓄電デバイス事業室を組織し、取り巻く環境の変化を先読みした持続的成長の柱となる新領域の1つとして、蓄電デバイスの1種である「リチウムイオンキャパシタ」の開発を進め、2019年10月から量産を開始している。同社では、自動車業界のみならず、工作機械、建設機械、鉄道、発電装置、交通インフラなど様々な領域での拡販をすすめ、その用途も補助電源、予備電源、発電装置の機能安定化、電源回生、さらにはメイン電源へと、ニーズに沿った様々な形で貢献することを目指すとしている。
今回の展示内容については以下のように発表された。
◾️ 主な展示内容
1.リチウムイオンキャパシタ
キャパシタとは、物理的に電気を充放電する二次電池の一種で、蓄電容量は限られている代わりに一度に高いエネルギーを放出する瞬発力が特徴。しかしリチウムイオン二次電池同様に耐熱性に課題があった。
自動車に搭載するために要求される動作温度範囲はエンジンルーム内であれば-40℃~125℃、車室内であれば-40℃~85℃となるが、この条件に対し、ジェイテクト製のリチウムイオンキャパシタは独自の特許技術により、-40℃~85℃まで使用可能となり、車室内での使用要求に適合する。 さらに、動作時の上限電圧を制限することで105℃の高温環境で使用可能となる。また、直近では低温特性の改良に取り組んでおり、-40℃の環境下では現行比30%の出力改善を実現している。(業界トップ、参考出品予定(世界初公開))
2.電動パワーステアリング(EPS)バックアップ電源システム
燃費規制の拡大や高度運転支援・自動運転の普及・拡大を受けて、省エネ・自動運転化に大きく貢献する電動パワーステアリング(EPS)の適用範囲の拡大が求められているが、自動運転車両へのEPS搭載には機能安全の要求から12Vのバックアップ電源が必要となる。リチウムイオンキャパシタと充放電コントローラーを従前のEPSに付加することで、車両電源の12Vに対しリチウムイオンキャパシタ2直列からの6Vの電圧を付加し18Vの高出力化を実現、EPSの適用範囲の拡大に貢献する。
そのほか今回のブースでは、ステアバイワイヤシステム(SBW)のデモ機を展示し、EPSバックアップ電源システムが作動するイメージが紹介される予定。
◾️ 小間番号 東京ビッグサイト S6-25