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2020年5月13日【経済・社会】

ジェイテクト、加KSR開発拠点を譲受。ECU開発強化

NEXT MOBILITY編集部

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ジェイテクトの連結子会社であるKOYO CANADA(以下、KCI)は、カナダのKSR International(以下、KSR)から、同社が保有するECU(※)開発拠点のHalifax R&D(以下、Halifax)を譲受した。

 

これにより、自動車部品事業(ステアリング、駆動)のグローバルなECU開発体制を強化。電子関連部品の更なる高性能化に取り組んでいく。

近年、冗長設計や機能安全設計、高電圧対応、電動パワーステアリング(EPS)に関連する技術ニーズは、自動運転化対応やステアバイワイヤ、高出力システムなどの新規システムおよび要求拡大に対応するため、より高度化。カーメーカーからの要求も多様化していると云う。

 

Halifaxは、従来から欧米市場向けにH-EPS用のMCU(※)を開発するなど、ステアリング業界で15年以上の市場実績を有し、高電圧システムへの要求に対応するECU開発も進めてきた。

 

ジェイテクトは、今回の譲受により、ハードウェア、ソフトウェア、機能安全など電子部品の総合技術を持つ開発拠点であるHalifaxがグローバル拠点に加わることで、ステアリングに加えて駆動部品も含む自動車用電子部品用ECUのグローバルな開発体制を強化。

 

北米における自動車部品用ECU開発リソースの増強が可能とし、欧米を含む既存顧客へのサポート体制を充実するとともに、乗用車のみならず、オフロード車両用を含めた新規商談に向けた開発体制についても、整えられたとしている。

 

 

 

 

ジェイテクトは今後、ステアバイワイヤや高出力システムなどの新規システムの開発や、欧米OEMへのステアリング製品の供給体制を強化。また、ジェイテクトIT開発センター秋田、光洋電子工業などの国内グループ会社、北米、欧州、中国、インドなどの海外開発拠点や、他社との合弁会社であるJ-QuAD DYNAMICS社とも協力し、自動運転対応技術の先行開発、MCU内製化など、商品力の更なる強化を図っていくとしている。

 

※)ECU(Electronic Control Unit):エアバッグ、ATやCVTなどのトランスミッション、車線維持システム、車間距離制御システムなどを電子制御するコンピューター。

 

 

[事業譲受の概要]

 

– 譲受事業内容:KSRおよびKSR InternationalのECU開発拠点、Halifax R&D

※知的財産(図面、ソフトウェア、特許権等)、設備(試験設備、情報機器)を含む。

– 譲受日:2020年5月8日(金)
– 譲受金額:非開示

 

※譲受対象となる資産は僅少。債権・債務の引き受けはなし。

 

<譲渡会社の概要>

 

– 社名:KSR International Inc.
– 本社:95 Erie Street South, P.O. Box 1060, Ridgetown, Ontario N0P 2C0, Canada
– 代表者:James Tanner
– 設立:1946年
– 事業内容:

自動車部品事業(調節式ペダルアッセンブリ、大型トラック用ハンドル&ラッチ、スロットルコントロール、リトラクターシステム、デカプラ、デラッチャ)

 

<譲受会社の概要>

 

– 社名:KOYO CANADA INC.
– 本社:3800A Laird Road, Units 4and5 Mississauga, Ontario L5L 0B2, Canada
– 代表者:Gary Bourque
– 設立:1966年
– 事業内容:ベアリングの販売
– 出資比率:ジェイテクト100%

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。