自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコは、CVT(無段変速機)のグローバル累計生産台数が、1997年の生産開始以来、20年9ヵ月で、4月に4,000万台に達したと発表した。
単一メーカーのCVT累計生産台数が4,000万台に達するのは世界初(*)だと云う。
また同月に、同社の主力商品の一つである中・大型FF車用CVT「Jatco CVT8」のグローバル累計生産台数が、2012年3月の生産開始以来6年1ヵ月で、1,000万台に達した。
同社で、CVT単一機種の累計生産台数1,000万台に達したCVTは「JF011E」「Jatco CVT7」についで3機種目となる。
ジヤトコは、1997年に世界で初めて2リッタークラスに対応した金属ベルト式CVTの生産を開始。CVT需要の拡大に合わせ、2005年11月にはメキシコで、2009年9月には中国で、2013年7月にはタイで生産を開始し、グローバルで生産を拡大してきた。
累計4,000万台の内1,800万台が海外生産。また、3,000万台から4,000万台迄の期間は2年で、2,000万台から3,000万台迄の2年4ヵ月より加速した。
1,000万台を達成した「Jatco CVT8」は、急速に台数を伸ばし、過去2年で500万台を生産したが、現在も需要の拡大が続いていると云う。
「Jatco CVT8」は、世界で唯一2.0リッターから3.5リッタークラスの大型車までカバーするトルク容量を備え、国内に加え、北米、中国等の市場で、好評だと云う。
ジヤトコは、軽自動車用から3.5リッタークラス車用までのCVTフルラインナップを揃える唯一のトランスミッションメーカーで、現在は国内3拠点、海外3拠点の計6拠点で生産。2017年のCVT世界シェアは、業界トップの37%(*)だった。
*:ジヤトコ調べ
[CVT累計生産4,000万台の歩み]
– 1997年:富士地区(静岡県富士市、当時日産自動車富士工場)で、世界初の2リッタークラス 金属ベルト式CVT(F06A)を生産開始
– 1999年:世界初のトロイダル式CVT(JR006E)を生産開始
– 2000年:八木地区(京都府南丹市、当時三菱自動車京都製作所八木工場)で生産開始
– 2002年:世界最大の3.5リッタークラス金属ベルト式CVT(JF011E)を生産開始
– 2005年:ジヤトコ メキシコ社(メキシコ アグアスカリエンテス市)で生産開始
– 2009年:世界初の軽・小型車用副変速機付CVT「Jatco CVT7(JF015E)」を生産開始
– ジヤトコ (広州)自動変速機有限公司(中国 広州市)で生産開始
– 2010年:掛川地区(静岡県掛川市)で生産開始
グローバル生産累計1,000万台達成
– 2012年:中・大型車用CVT「Jatco CVT8(JF016E/JF017E)」を生産開始
– 2013年:ジヤトコ タイランド社(タイ チョンブリ市)で生産開始
グローバル生産累計2,000万台達成
– 2015年:小型車用副変速機付CVT「Jatco CVT7 W/R(JF020E)」を生産開始
– 2016年:グローバル生産累計3,000万台達成
– 2018年:グローバル生産累計4,000万台達成