自動車用変速機(AT・CVT)専門メーカー、ジヤトコの中国における第二のCVT(無段変速機)生産拠点となる「ジヤトコ(蘇州)自動変速機(以下、ジヤトコ蘇州)」は、CVTの本格生産を開始するにあたり、江蘇省張家港経済技術開発区の新工場で、11月8日(金)に開所式を実施した。
ジヤトコ蘇州は、2007年設立のジヤトコ(広州)自動変速機に次ぐ中国第二のCVT工場として、昨年7月、大型国際貿易港湾施設の上海港と張家港に近接する張家港市に設立。
中国自動車市場の拡大に伴う更なるCVT需要に応えるために設立され、グローバル工場として、最新の標準設備、標準作業を導入し、資本金64億円、従業員数約700人で、生産能力は年間48万台。同社主力商品の中・大型車用CVT「Jatco CVT8」を生産する。
またジヤトコ広州と合わせて、中国で年間約160万台の供給が可能となり、中国市場を支える重要な生産工場の1つとなる。
新工場の開所に際して、ジヤトコの中塚晃章社長は、以下のように話している。
「依然拡大を続ける中国の2ペダルマーケットで、卓越した燃費効率と滑らかな走りを両立させたCVT技術が中国市場で認められ、第二の工場を稼働できたことをうれしく思います。これからも、ジヤトコグループの成長にとって重要な戦略市場において、自社の技術的強みを活かしながら、中国自動車産業とモビリティの発展のために貢献していきます」。
また、ジヤトコ蘇州の斎藤寿総経理は、以下のように話している。
「ジヤトコ蘇州は、ジヤトコ広州を含むグローバルジヤトコの素晴らしいCVT生産技術と中国での経験をベースに、グループの力を結集してつくり上げた若い工場です。社員一丸となって、中国のお客さまに、高品質、高性能のCVTを一台でも多くお届けしたいと考えています」。