ジヤトコは8月30日、中国子会社の「ジヤトコ(広州)自動変速機」(以下、ジヤトコ広州)が、無段自動変速機(以下CVT)の生産で累計1,000万台を達成したと発表した。
2007年、ジヤトコの完全子会社として広州市開発区に設立され、2009年に生産を開始したジヤトコ広州の年間生産能力は、現在120万台(初期の14万台から拡大)。「Jatco CVT7」、「Jatco CVT8」、「Jatco CVT7 W/R」、「Jatco CVT-X」などの多数機種を市場に送り出しているほか、顧客ニーズの変化に迅速に応えるため、同社には、市場調査や開発、品質保証、営業といった機能も追加されてきたと云う。
ジヤトコは、ガソリン車市場の発展の「黄金時代」を経て、電気自動車産業でグローバルをリードするまでに急速発展した中国と共に歩んできたジヤトコ広州を通じて、電動化・ネットワーク化・知能化・共有化といった自動車業界の新時代に向けて、引き続き顧客ニーズに応対。パーパスである「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」ため、新たな価値を提供し続けていきたいとしている。
[記念式典でのコメント]
・ジヤトコ 社長兼CEO 佐藤朋由氏
「現在、自動車業界は100年に一度の変革期にあります。内燃機関から電動化へのシフトの中で、中国市場の発展は非常に速く、特に電気自動車市場はかつてないほど急激な成長を続けています。これまで50年以上技術を磨き続けてきたジヤトコは、電動化・知能化の波の中でも必ず新天地を切り開くことができます。ジヤトコグループの持続的な成長にはジヤトコ広州の力が不可欠です。今後もジヤトコグループの一員として、グローバルジヤトコをリードしてもらうことを期待しています」と述べている。
・ジヤトコ広州 総経理 海野剛弘氏
「1,000万台の達成は中国市場の1,000万人のお客様からの信頼を示しています。多元化する時代の中、ジヤトコ広州は現在事業転換期にあります。市場の変化に適応し、顧客のニーズを満たす新しいプロジェクトを積極的に探索しているところです。累計生産1,000万台の達成はジヤトコ広州が過去の中国市場で得た成果というだけでなく、今後の新事業推進の気力になり、原動力になります。ジヤトコ広州の技術と情熱をもって、モビリティの世界でも必ず輝くことができると信じています」と述べている。