自動変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコは、同社の中国における生産子会社であるジヤトコ(広州)自動変速機有限公司(ジヤトコ広州)のCVT(無段変速機)累計生産台数が、1月に500万台に達したと、2月26日に発表した。
これは、中国市場進出10年で達成した成果となる。
ジヤトコ広州は、2007年にジヤトコの中国の生産拠点として設立され、2009年に生産を開始。
「中国で聴き、中国で考え、中国で実践する」という方針の下、2012年には、中国市場のニーズに迅速に応え、高品質な製品提供のため、ジヤトコ広州に品質技術センターが設立された。
現在ではこの拠点が、市場調査、開発、生産、販売、市場品質保証等の機能を有する、グローバル戦略における重要な地位を占めていると云う。
また2015年には、同社において、海外拠点での量産機種立ち上げ初となる、世界最大変速比幅8.7の「Jatco CVT7 W/R」の量産を開始。
2016年度には、生産台数は94万台。グローバルでのCVTのシェアーは、およそ20%となった。
現在、ジヤトコ広州は、従業員2,000人超、「Jatco CVT7」、「Jatco CVT8」の両機種を、年間100万台規模で生産している。
ジヤトコ広州総経理の秋山佳信は、中国でのCVT累計生産台数500万台達成に際して、以下のように述べている。
「ジヤトコ広州は、設立10年を経て優れた生産技術を習得し、ジヤトコの主力製品であるCVTを全世界へ送り出す重要な役割を担うようになりました。500万台達成という地点に立ち、これからも新たな気持ちで卓越した技術力を更に向上させ、業績を伸ばしていきます。また、環境性能と動力性能を高次元で両立させることが可能な品質の高い製品を生産することで、中国CVT市場の発展をリードし、中国自動車産業の発展に貢献していきます」
[ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司の概要]
ジヤトコ株式会社の中国生産拠点として2007年4月13日中国広東省広州市に設立。2009年4月に生産開始。
・投資額:1.8億人民元
・資本構成:ジヤトコ株式会社100%
・敷地面積:15万平方メートル
・従業員数:2017人(2017年3月末時点)
[参考:ジヤトコ広州累計生産500万台への推移]
<年月、累計生産台数>
2009年9月、10万台
2013年4月、100万台
2014年7月、200万台
2016年1月、300万台
2017年3月、400万台
2018年1月、500万台