村田製作所は2月5日、生産子会社の出雲村田製作所(島根県出雲市)が、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の中長期的な需要増加に対応できる体制の構築を目的に、新生産棟の建設を3月から開始すると発表した。
<出雲ムラタおよび新生産棟の概要>
■会社概要
– 会社名:株式会社出雲村田製作所
– 所在地:島根県出雲市斐川町上直江2308番地
– 設立:1983年8月
– 資本金:4億3,000万円
– 代表者:代表取締役社長 谷口 育男
– 従業数:5,320名(2023年12月末日時点)
– 事業内容:セラミックコンデンサの開発・生産。
■新生産棟の概要
– 構造・規模:鉄骨造10階建
– 建設地::島根県出雲市斐川町直江2358番地3
– 延床面積:69,676㎡
– 建築面積:10,742㎡
– 用途:積層セラミックコンデンサの生産。
– 着工:2024年3月
– 竣工:2026年3月(予定)
– 総投資額:約470億円(建物、生産設備含む)
なお、同社では現在、MLCCの生産拠点を日本、ASEAN、中国に分散させてバランスよく生産能力を拡大することで、市場環境変化や需要拡大にフレキシブルに対応出来る体制の構築を進めており、2023年以降に以下の竣工もしくは生産棟の建設を予定していると云う。
[MLCC生産棟の着工・竣工スケジュール]
<法人、着工、竣工>
・Murata Electronics (Thailand), Ltd. 、2021年7月、2023年3月。
・株式会社出雲村田製作所 イワミ工場(波根)、2022年3月、2023年4月。
・無錫村田電子有限公司、2022年11月、2024年4月(予定)。
・Philippine Manufacturing Co. of Murata,Inc.、2023年8月、2025年9月(予定)。
・株式会社出雲村田製作所、2024年3月、2026年3月(予定)。