豊田合成は、材料開発の迅速化に向けて人工知能(AI)を活用するため、名古屋市のトライエッティング(TRYETING)に5,000万円の出資を行った。
トライエッティングは、各種ソフトなどを統合したAIプラットフォームを提供する名古屋大学発のスタートアップ企業で、AIやビッグデータを駆使して新たな材料を迅速に開発するマテリアルズ・インフォマティクスなどに強みを持っている。
豊田合成は、CASE(※1)など新技術の進展による加速度的な事業環境の変化に対応するため、コア技術のゴム・樹脂部品に、センサなどの電子部品を融合することによる製品の高付加価値化を推進。電子技術に対応した高機能材料の開発を急いでいる。
今回の出資により豊田合成は、同社が長年培ってきた材料設計の知見に、トライエッティング社のAI技術を組み合わせ、材料の無数の配合パターンなどの素早いシミュレーションを可能とし、LiDAR(※2)などのセンサに用いる高機能材料などの開発スピードを加速させていく。
※1:Connected (インターネットへの接続)、Autonomous (自動運転)、Shared (カーシェア)、Electric (電動化)の略。
※2:赤外線レーザを照射し、対象物に反射されて戻ってくる時間によって距離と方向を測る装置。
[トライエッティング社の概要]
– 社名:株式会社トライエッティング
– 所在地:名古屋市中区葵1-20-22 セントラル名古屋葵ビル 4階
– 代表者:代表取締役社長・CEO兼CRO 長江祐樹
– 設立:2016年6月6日
– 資本金:3億8,299万2千円 (資本準備金含む)
■トライエッティング:https://www.tryeting.jp/