愛知製鋼は、インドパンジャブ州の特殊鋼メーカ「Vardhman Special Steels(以下、バルドマン社)」の第三者割当増資を引き受け、増資後発行済株式の約11%(7.4億円相当)を出資し、また技術支援を行うことで合意し、8月27日、調印式を行った。
愛知製鋼は、インドにおける自動車産業の成長による特殊鋼の需要拡大を見込み、今回の資本参加および技術支援を足がかりに、グローバルでの品質・コスト競争力向上による特殊鋼事業の基盤強靭化を目指す。
また今後、バルドマン社に日本人スタッフを常駐させ、技術面での強力なサポートを実施していくとともに、市場の動向を見極めながら、更なる関係強化・事業拡大も検討。
将来的にアセアン地域に展開する鍛造事業拠点へのタイムリーな鋼材供給実現に向けて取り組み、グローバルでの最適な生産体制を構築し、顧客ニーズに対応するとしている。
[バルドマン社の概要]
– 会社名:Vardhman Special Steels Limited(バルドマン スペシャル スチール)
– 所在地:インド パンジャブ州ルディアナ市(デリーから北へ約300km)
– 設立:1973年
– 代表者:Mr. Sachit Jain (Vice-Chairman & Managing Director)
– 従業員数:988人(2019年3月31日時点)
– 事業内容:特殊鋼棒鋼 他(自動車・二輪車向け製造比率:約90%)
– 生産量:18万トン/年(2018年度)
– 売上高:約179億円(2018年度)
– 主要設備:電気炉、2次精錬設備、連続鋳造設備、圧延機、検査設備、2次加工設備 等
■Vardhman Special Steels(英語):https://www.vardhmansteel.com/vss/