インテルは12月16日、「Memory and Storage 2020」イベントにて、デジタルトランスフォーメーションにおける顧客の課題に対応した6つの新しいメモリーおよびストレージ製品を発表した。
インテル® Optane™ Solid State Drive(SSD) シリーズに、世界最速のデータセンター向け SSD であるインテル® Optane™ SSD P5800X、そしてゲームやコンテンツ作成のためのパフォーマンスとメインストリームの生産性を兼ね備えたクライアント向けインテル® Optane™ Memory H20という 2 つの新しいメモリー製品を発表。Optaneは、メモリーをCPUにより近い階層に配置することで、現代のコンピューティングニーズに対応する。また、第3世代のインテル® Optane™ パーシステント・メモリー(開発コード名:Crow Pass)をクラウドおよびエンタープライズ向けに提供する意向についても明らかにした。
インテルコーポレーションのデータ・プラットフォーム・グループ 担当副社長兼インテル Optane事業本部長であるアルパー・イリキバハル氏は、Optane製品とその技術は、ビジネスコンピュートの主流となりつつあり、市場をリードするインテルのこれらの製品は、AIや5Gネットワーク、インテリジェントな自律エッジなど、当社の長期的な成長の優先事項を促進していると述べている。
インテルはまた、144層メモリーセルを採用した新たなNAND SSD製品として以下を発表した。メインストリーム・コンピューティング向けの次世代144層クアッドレベルセル(QLC)3D NAND SSDであるインテル® SSD 670p、市場に投入される世界初の144層トリプルレベルセル(TLC)NAND設計であるインテル® SSD D7-P5510、そして業界初の144層QLC NANDを採用したより高密度で高耐久性のSSDであるインテル® SSD D5-P5316の3製品となる。
今回のインテル® Optane™ テクノロジーの発表により、インテルは、データセンターにおけるメモリーおよびストレージのピラミッドにおいて、DRAMとNANDの両方の特性を兼ね備えた新たな階層を確立し続けている。インテル® Optane™ SSDシリーズ は、データ供給のボトルネックを緩和し、高速キャッシングや高速ストレージでアプリケーションを高速化することで、サーバー当たりのスケール向上につなげ、レイテンシーが重要なワークロードのトランザクション・コストを削減する。
インテル® Optane™パーシステント・メモリーは、インテルが目指す永続性、大容量、手頃な価格、低レイテンシーそしてメモリー相当の速度を実現するメモリーおよびストレージ・ソリューション。インテル® Optane™パーシステント・メモリーによって、メモリーおよびストレージの階層を再設計し、大容量メモリーおよび高速ストレージ階層として使用することが可能になった。これにより、DRAMを高速メモリーとし、インテル® Optane™パーシステント・メモリーを大容量メモリーとした2層構造のメモリー・アーキテクチャーを構築することが可能となった。インテル® Optane™ パーシステント・メモリーをストレージとして利用する場合は、NAND SSDを大容量ストレージ、インテル®Optane™ パーシステント・メモリーを高速ストレージとして使用する。
また、インテル® Optane™パーシステント・メモリーはDDRバスを介してCPUに接続されており、DRAMの速度で直接ロード/ストアが可能かつ不揮発性という、メモリーとストレージの最適な要素を兼ね備えている。
インテルでは、第3世代のインテル® Optane™ パーシステント・メモリー(開発コード名:Crow Pass)および将来のインテル® Xeon®スケーラブル・プロセッサー(開発コード名:Sapphire Rapids)を通じて、独自のメモリーおよびストレージのポートフォリオをさらに強化・拡張していくとしている。