流体の移送供給システムを提供する技術商社のIECは11月26日、「第4回 コーティング ジャパン(塗料・塗装設備展)」(開催:12月8日〜10日)に出展し、進化したセンシング技術や新開発の塗布装置などを実演展示すると発表した。
今回のコーティング ジャパンでは、3Dレーザースキャン塗装ロボットティーチングレスシステム、3D 高速ビジョンオートシーリングシステムのほか、開発品としては、Coating・接着に特化した塗布システム、電気自動車製造のニーズに応えるワニス塗布が実演展示される予定となっている。
<主な出展品>
●3Dレーザースキャンシステム【3D-IC】
3D Scanning Independent Coating
昨年プレリリースされた塗装ロボットティーチングレスシステムを新たなステージへと進化させて実演展示する予定だ。新しく採用したレーザーセンサーにカメラスキャン機能を追加、新開発の演算ソフトでワーク立体形状認識の精度を向上させたという。
●Liberty Reach 高速ビジョンシステム
赤外線カメラを使用したスキャン技術で、外乱の影響を全く受けずワーク形状を 3Dで認識、専用システムを用い即座にワークズレを検出し塗布位置等をアジャスト。この技術により、従来のカメラビジョンシステムよりも画像処理が高速で、広い視野の計測が可能になるとのことだ。今回はこのビジョンシステムを利用したオートシーリングシステムが実演展示される。
●ワニス塗布ゲル化システム
ステーター製造ライン専用のワニス塗布方法を自動化するシステムで、塗布と含侵の解析をIEC Laboratory で対応できるため、製造ラインを立上げる際の仕様が決められる。それにより品質の均一化が望めるシステムを構築できるとのことだ。
なお、同社は2020年11月に研究開発の拠点となる「IEC Laboratory」を新設。同社の持つ技術力と開発力を集約して一元化させている。IEC Laboratoryでは、小型ロボットを用いた塗装・接着の各種テストをはじめ、大型ロボットを用いた自動化実験、低温・高温環境を再現できる温度コントロールルームなど、細かい顧客ニーズに合わせたトライ・テストが可能となっているという。今回のコーティングジャパンでは、技術・製品の紹介に加え、同施設でのテストと連携した塗装・塗布方法改の提案、生産技術の提案なども積極的に行っていく考えだ。
<出展概要>
展示会名:第4 回 コーティング ジャパン(塗料・塗装設備展)
会期:2021 年12 月8 日(水)~2021 年12 月10 日(金)
会場(IEC ブース位置):幕張メッセ(7 ホール 49-59)
展示会ページ:https://www.coating-japan.jp/
◼ 株式会社IEC 公式サイト
https://iec-jpn.co.jp/
◼ 紹介動画 IEC Laboratory
https://youtu.be/rSZCejf_LA4