出光興産は6月7日、同社グループ会社で高機能ディスプレイ用の有機EL材料を製造する「出光電子材料(中国)」(2018年設立/以下、電材中国)について、中国の西安瑞联新材料 (以下、西安マナレコ)から出資を受け入れることで合意。また、これまで日本で行っていた中国有機ELディスプレイ会社の販売機能を、電材中国に移管することを発表した。
西安マナレコは 1999年に設立された、有機新素材の研究開発・生産・販売に注力するハイテク企業。
出光興産は、今後も大きな成長が予測される中国有機EL市場に於いて、西安マナレコの強みを生かした高品質かつ競争力のある製品で、同国産部材の使用を志向する現地企業の採用率を高め、さらなるシェア拡大を狙うとしている。
また、西安マナレコとの合弁会社化やビジネスの現地化を通じて、製造体制の強化、現地顧客との関係深化を図ると共に、今後、研究開発から製造、販売まで一気通貫した事業体制を中国国内に構築し、生産性を向上。有機EL業界のさらなる技術発展に貢献していきたいとしている。
[会社概要]
■合弁会社
– 名称:出光電子材料(中国)有限公司
– 所在地:中華人民共和国 四川省成都市
– 代表:董事長総経理 中島 光茂
– 事業内容:有機EL材料の製造・販売
■西安マナレコ
– 名称:西安瑞联新材料股份有限公司
– 所在地:中華人民共和国 陝西省西安市
– 代表:董事長 劉 暁春
– 事業内容:有機EL材料、液晶材料、有機発光ダイオード材料、医薬中間体、その他関連製品の生産・販売