出光興産は3月13日、リチウム電池材料や結晶性酸化物半導体、有機EL材料、新規農薬といった先進マテリアル(高付加価値素材)の韓国での研究開発の加速、マーケティング体制の強化を目的に、「出光アドバンストマテリアルズコリア(Idemitsu Advanced Materials Korea)」を、今月2日に設立したと発表した。
出光は、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、2030年ビジョン「責任ある変革者」および2050年ビジョン「変革をカタチに」を掲げ、また昨年11月発表の中期経営計画(対象:2023~25年度) では、先進マテリアル分野に於いて顧客ニーズに応えるべく開発・製造・販売体制を強化し、事業拡大を進めると共に、多様な省資源・資源循環に繋がる素材提供と社会実装を通じた循環型社会実現への貢献を目指すとしている。
今回出光は、その方針の下、次世代電池や高速通信・次世代ディスプレイならびに環境対応資材といった先進技術分野をリードする韓国グローバル企業との一層の連携強化と、顧客ニーズを的確に捉えた先進マテリアルの研究開発の加速、マーケティング体制の強化を目的に、新会社「出光アドバンストマテリアルズコリア」を設立した。
出光アドバンストマテリアルズコリアでは、韓国京畿道烏山(オサン)市に研究開発センターとマーケティング部門を設置し、より迅速にニーズに応える体制を構築。出光は、今後同社を活用し、韓国企業およびアカデミアとの連携を深めていきたいとしている。
[会社概要]
名称:出光アドバンストマテリアルズコリア株式会社
(Idemitsu Advanced Materials Korea Co., Ltd.)
– 研究所所在地:京畿道烏山市
– 会社設立年月日:2023年3月2日
– 資本金:18.5億韓国ウォン(約2億円)
– 出資比率:出光興産100%