本田技研工業(ホンダ)は6月4日、世界の自動車産業を取り巻く急激な環境変化へ対応するため、四輪車のエンジンやミッションの部品を製造するパワートレインユニット製造部(栃木県真岡市)における生産を、2025年中に終了すると発表した。
パワートレインユニット製造部は、ホンダ車のエンジンやミッション、4WD等の部品を生産し、国内外の工場に供給する部品製造所。1970年にエンジンバルブの生産からスタートし、その後、生産部品をクランクシャフトやドライブシャフトなどに拡大、ホンダのパワーユニット生産に貢献してきた。
しかし近年では、海外における部品の生産・調達も進んだことから供給量は縮小し、また駆動系の構造変化などから生産品目も減少。生産体制の見直しが必要となっていたことから、今回の決定に至ったと云う。
グローバルでの四輪車生産体制見直し(2017年10月発表)に基づいて、現在、「生産配置と生産能力の適正化」を進めるホンダは、部品生産においても、その共用化や最適な生産アロケーションを展開することで、これまで以上に生産効率を高めた「強いものづくり」を実現。既存事業における選択と集中を着実に実行することで、変化する事業環境に、柔軟に対応できる体質をつくり、新たな分野への対応を加速していくとしている。
[パワートレインユニット製造部概要]
– 設立:1970年12月
– 所在地:栃木県真岡市松山町19
– 事業内容:四輪車部品生産(エンジン、ミッション等)
– 従業員:約900名(2021年6月1日時点)
■(ホンダ)パワートレインユニット製造部:https://www.honda.co.jp/tochigi/