ホンダのブラジルにおける四輪車の生産販売子会社、ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダは、ブラジル四輪車事業の基盤強化を目的に、ブラジル国内の生産体制を再編すると、現地時間4月3日に発表した。
ホンダは、近年、自動車の市場環境が大きく変化したブラジルについて、市場縮小から緩やかな回復傾向が見られる一方、当面の市場規模を踏まえた事業体質強化、および将来を見越した持続可能な事業基盤へのシフトが求められるとコメント。
ブラジルにおける生産体制の再編として、稼働開始を延期している新四輪車工場(サンパウロ州イチラピーナ市)での生産を2019年初めから開始するとともに、既存のスマレ工場(サンパウロ州スマレ市)における完成車生産を新四輪車工場へ順次移管、スマレ工場をパワートレーン生産を中心とした役割へ移行し、生産を継続する。
この再編を通して、最新の生産技術が備わる新四輪車工場で、より高効率、かつ環境負荷の少ない生産を実現し、ブラジル四輪車事業の将来を担う新しい生産体制を構築するとコメント。
再編は2021年に完了する予定だと云う。
なお、完成車生産の移管に伴い、関係するスマレ工場従業員は、新四輪車工場へ順次異動、これまで培った生産ノウハウを活かすと云う。
ホンダは、ブラジルで20年にわたり四輪車を生産。地域の事業基盤をさらに強固に、今後も質の高い魅力的な商品を届けていくとしている。
[ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ 概要]
設立:1996年5月
資本金:8億8,278万レアル
出資比率:ホンダサウスアメリカ・リミターダ(Honda South America Ltda.) 100%
代表者:社長 イサオ ミゾグチ
所在地:本社:ブラジル サンパウロ州 スマレ市
事業内容:四輪車の製造・販売、および研究開発
生産車種:フィット、シティ、WR-V、HR-V、シビック
敷地面積:170万m2/スマレ工場、580万m2/イチラピーナ工場
生産能力:12万台/年
従業員数:約3,200名