ホンダは3月18日、交換式バッテリーを使用したビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロ e:(ジャイロ イー)」を、法人向けに3月25日(木)に発売することを発表した。
ジャイロ e:は、「毎日の配送をより便利で安心なものに ビジネスe:スリーター(三輪車)」をコンセプトに開発。三輪ならではの荷物運搬時の低速走行や旋回時の安心感ある走りにくわえ、地面と平行で荷くずれしにくく、低床で荷物の積み降ろしやすさに配慮した大型のリアデッキや、狭い場所や傾斜地での切り返しなどでの利便性を高める後進アシスト機能を採用している。
(左)Honda Mobile Power Pack、(右)専用充電器
走行時にCO2排出のない電動モビリティーならではの環境性能に加え、低回転からトルクのあるモーターの特性を活かし、荷物の積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮するという。最大積載量30kgの荷物を積んだ状態で傾斜15°の登坂性能を実現している。
動力用電源には、ベンリィ e:と共通の交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」2個を直列に接続した96V系の電力を使用。その電力をパワーコントロールユニット(PCU)で三相交流に変換してモーターへ供給し、モーターを駆動させる。
充電済みのHonda Mobile Power Packに交換することで、充電されるのを待つことなく走行が可能になる。また、一充電あたりの走行距離は72km(30km/h定地走行テスト値)。
車体色は「ロスホワイト」、「ファイティングレッド」の計2色が設定されている。
(左)ロスホワイト、(右)ファイティングレッド
ホンダは、環境意識の高まりの中、集配業務における使い勝手に考慮したビジネス用途向けの原付一種(第一種原動機付自転車)電動三輪スクーターだとしている。
■販売計画台数(国内・年間)
1,500台
■メーカー希望小売価格(車両本体の価格)
550,000円(消費税抜き本体価格 500,000円)