ホンダは8月27日、モトクロス競技専用車「CRF250R」とエンデューロ競技専用車「CRF250RX」を、フルモデルチェンジし、それぞれ10月21日(木)に受注期間限定で発売すると発表した。
エンジンは、DOHCの特性である高回転域の伸びはそのままに、より低回転域の力強さに焦点をあてて開発。バルブタイミングを最適化し、エアークリーナー容量を増やしたことで、低回転域のトルクの向上した。
またドライバビリティー向上のために排気ポート形状をストレート化するとともに、従来の二本出しマフラーから一本出しマフラーに変更。これにより、低回転域の燃焼安定化と排気効率の向上によって、力強く扱いやすいエンジン特性を実現している。
クラッチは、細部の仕様を見直すとともに容量を増やすことで、タフネス性と操作性の向上を両立。ギアミッションは、ミッションアッセンブリーを新設計し、ギアレシオを見直すことで力強く扱いやすい特性とした。またシフトドラムを変更することで、シフトフィールを向上させ、トータルでのエンジンの扱いやすさに寄与している。
また、ラジエーターは、放熱面積を増やしフィン角度の最適化により、冷却性能を向上。シュラウド形状の見直しにより、空気の流れが改善され冷却効率の更なる向上に貢献。また吸排気系、駆動系、冷却系のレイアウトを最適化し、高いタフネス性を確保した。
フレームは、旋回性の高さと安定性を高次元で両立させながら、構造の簡略化や剛性の最適化によりフレーム単体で約1kg、また、細部の見直しにより車両全体ではCRF250Rで4kg、CRF250RXで3kgの軽量化を実現。前後サスペンションは、競技走行に必要な耐久性向上とともに、悪路での路面の外乱をいなし、路面追従性をより向上させるなど、ライダーの姿勢維持と疲労軽減に寄与している。
CRF250RX(写真は海外仕様車)
なお、CRF250RXは、CRF250Rをベースに、飛び石や枝からレバーへの干渉を抑制するナックルガードや、サイドスタンドを標準装備とし、大型燃料タンクを採用するなど、エンデューロ競技専用車として仕様を充実させたモデル。
カラーリングは、両モデルともにホンダのオフロードモデルの力強さと情熱を表現するエクストリームレッドとしている。
■受注期間
2021年8月27日(金)から12月26日(日)まで
■販売計画台数(国内・年間)
CRF250R:300台
CRF250RX:80台
■メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CRF250R:847,000円(消費税抜き本体価格 770,000円)
CRF250RX:863,500円(消費税抜き本体価格 785,000円)