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2021年1月22日【エネルギー】

ホンダ、大型スポーツモデル「NC750X」を全面改良

NEXT MOBILITY編集部

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NC750X Dual Clutch Transmission(グランプリレッド)

 

 

Hondaは1月22日、大型スポーツモデル「NC750X」「NC750X Dual Clutch Transmission」をフルモデルチェンジし、Honda Dreamより2月25日(木)に発売することを発表した。

 

これらのモデルは、力強いトルク特性で扱いやすく燃費性能に優れた直列2気筒745ccエンジンと、取り回しやすい低重心の車体パッケージング、使い勝手の良いラゲッジ収納などで幅広い層の顧客から好評を得ている。

ホンダ・ロゴ

今回フルモデルチェンジを図った、マニュアルトランスミッション仕様のNC750Xと、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)仕様のNC750X Dual Clutch Transmissionは、ツーリングなどにおける走る楽しさと、日常での扱いやすさを高次元で両立させるため、「さらにアクティブな毎日へといざなうCROSSOVER URBAN TRANSPORTER」を開発コンセプトに、動力性能を向上させたパワーユニットを新設計フレームに搭載。先進の電子制御技術を採用するなど、スポーティーな走りと扱いやすさを追求するとともに、よりアクティブなイメージを強調したスタイリングに一新した。

 

パワーユニットは、新設計によるピストンの軽量化、エアクリーナー構造の刷新や、エキゾーストチャンバーの形状変更など吸排気系の見直しにより、最高出力を向上させながら優れた燃費性能を両立。さらに、ライダーをサポートする電子制御技術として、スロットルバイワイヤシステム(TBW)を新たに採用し、ライダーの好みやさまざまなシーンに応じて走行フィーリングを任意に選択できるライディングモードを搭載した。また、マニュアルトランスミッション仕様には、クラッチレバーの操作荷重軽減など快適性に寄与するアシストスリッパークラッチを新たに採用している。

 

 

NC750X(マットバリスティックブラックメタリック)

NC750X Dual Clutch Transmission(パールグレアホワイト)

 

 

新設計のフレームは、向上した動力性能に対応させながら軽量化し、より軽快な運動性能を獲得しながらラゲッジボックスの容量を拡大させるなど利便性の向上にも寄与する。

 

スタイリングは、フロントの足まわりをより際立たせる外観部品の形状と層状構造の採用など、Honda最新のクロスオーバーモデルとしての軽快感とアクティブさを表現している。

 

 

■販売計画台数(国内・年間)
1,100台

 

■メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
NC750X 924,000円(消費税抜き本体価格 840,000円)
NC750X Dual Clutch Transmission 990,000円(消費税抜き本体価格 900,000円)
* 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれていない

 

 

<主な特徴>
■パワーユニット
・ピストン裏面の肉抜きにより軽量化するとともに、クランクシャフトのカウンターウェイト重量の最適化やバランサー軸径の見直しなどにより、エンジン単体での軽量化を実現している。
・エアクリーナーを新設計し、吸気ダクト開口部を車体側面に変更。あわせて、吸気ダクト断面積を拡大させ吸気抵抗を低減するとともに、スロットルボア径を拡大させるなどし、最高出力の向上と力強いエンジンフィールを実現している。
・エキゾーストチャンバーの形状を最適化することで排気の整流効果を向上させるとともに、高効率貴金属触媒を採用したキャタライザーを小型化。平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応しつつ、出力向上と軽量化を実現している。
・減速比と変速比をあわせたトータルレシオは、マニュアルトランスミッション仕様の2~4速とDCT仕様の1~4速を、前モデルに比べてローレシオ化することで、市街地などで力強く軽快な走りを獲得している。
・マニュアルトランスミッション仕様のクラッチには、クラッチレバーの操作荷重軽減と、シフトダウンに伴う急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを軽減する、アシストスリッパークラッチを新たに採用している。

 

■車体/足まわり
・新設計のフレームは、向上した動力性能に対応させながら各部の板厚を調整し軽量化するなど、より一層軽快な運動性能を獲得するとともに、バッテリーなどの部品配置の見直しにより、ラゲッジスペース容量を23Lに拡大させ、日常での使い勝手をさらに向上させている。
・前方の見通しが利きやすいアップライトなライディングポジションと良好な足つき性はそのままに、前後サスペンションセッティングの変更により、よりしなやかで快適な乗り心地を確保している。

 

■制御/電装
・ライダーのスロットルグリップ操作を電気信号に変換して、スロットルバルブ開度制御を行うスロットルバイワイヤシステム(TBW)を新たに採用。エンジン出力、Hondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)※、エンジンブレーキ、DCT仕様ではATモード選択時のシフトスケジュールを加えた各制御レベルを組み合わせることで、様々なシーンでライダーが好みの走行フィーリングを任意に選択できるライディングモードを搭載している。
・新デザインの液晶メーターには、バッテリー電圧や平均車速などの表示情報を追加し、日常からツーリング用途まで幅広いシーンでの使い勝手をより高めている。
※Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではない。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムで、Honda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できない

 

■スタイリング/カラーバリエーション
・軽量化による運動性能の進化と、最高出力の向上をスタイリングで表現するため、外観部品はフロントの足まわりをより際立たせる形状にするとともに、層状構造を採用して軽快感を演出している。また、車体前方上側に塊感を持たせ、より一層アクティブな印象を持たせている。
・シートには、上面と左右側面に質感の異なる表皮を採用し、右側面に車名ロゴを配することでスポーティーな印象と質感の高さを表現している。
・カラーバリエーションは、アクティブな印象の「グランプリレッド」、洗練された印象の「パールグレアホワイト」、タフで重厚な印象の「マットバリスティックブラックメタリック」の計3色を設定している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。