ホンダは3月15日、今後の本格的なEV生産に向け、米国オハイオ州内の既存工場を北米に於けるEV生産のハブ拠点として進化(2022年10月発表)させていくためのステップとして、米国内の生産体制を、以下の通り変更すると発表した。
[米国内の生産体制変更について]
・メアリズビル四輪車工場(オハイオ州)
現在ガソリンモデルとハイブリッドモデルを生産している2本のラインを、2024年1月より1ラインに統合。今後のEV生産にも対応するべく、新たに必要となるインフラ設備などの導入を進め、本格的なEV生産に向けて設備の全体最適化を図っていく。
なお、この変更に伴い、主力モデルの一つであるアコードの生産を2025年にインディアナ四輪車工場に移管し、引き続き高い需要に応えていく。
・アンナ・エンジン工場(オハイオ州)
V6エンジン用部品の一部工程を、V6エンジン搭載モデルのみを生産するアラバマ四輪車工場内のエンジン工場に今月から順次移管し、これにより生じるスペースを、EVのIPUやバッテリーケースの生産に活用。
このバッテリーケースと、LGエナジーソリューションとのEV用バッテリー生産合弁会社が供給するバッテリーモジュールを、メアリズビル四輪車工場で組み合わせてバッテリーユニットを製造し、メアリズビル四輪車工場とイーストリバティ四輪車工場で生産するEVに搭載する予定。
・トランスミッション工場(ジョージア州)
現在使用していないスペースを活用し、電動アクスルの製造ラインを関連サプライヤーと連携して設置する。
ホンダは、今後、米国オハイオ州にある3つの既存工場(メアリズビル四輪車工場とイーストリバティ四輪車工場、四輪車用パワートレインを生産するアンナ・エンジン工場)に、合計7億USドルを投資し、北米に於けるEV生産のハブ拠点として進化させていくとしている。