本田技研工業(ホンダ)は2月27日、バッテリー資源のリサイクル技術に強みを持つ米国の「アセンド・エレメンツ社( Ascend Elements /マサチューセッツ州 )」と、電気自動車(EV)などに必要なリチウムイオンバッテリーLi-ion電池)用リサイクル資源の北米に於ける安定調達に関して、検証・協議することで基本合意したと発表した。
ホンダでは、“カーボンニュートラル”、“クリーンエネルギー”、“リソースサーキュレーション”による「Triple Action to ZERO(トリプル・アクション・ツー・ゼロ)」コンセプトに基づいて、2050年までに製品だけでなく、企業活動を含めたライフサイクルを通じて「環境負荷ゼロ」の循環型社会実現を目指している。
こうした取り組みを着実に実行するため、ホンダは今回、アセンド・エレメンツ社とLi-ion電池用リサイクル資源の安定調達に関する検証・協議で基本合意した。今後は、同社が再資源化したニッケルやコバルト、リチウム等の資源を安定調達し、北米で生産するEVのバッテリーサプライチェーンでの活用を図ると云う。
ホンダは、今後もアセンド・エレメンツ社をはじめとした複数の資源リサイクル事業者との協業を通じて、必要なリサイクル資源の安定調達に取り組み、「環境負荷ゼロ」の実現を目指すとしている。
[アセンド・エレメンツ社の概要]
– 会社名:Ascend Elements, Inc.
– 設立:2015年
– 所在地:米国 マサチューセッツ州
– 代表者:CEO Mike O’Kronley(マイク・オクロンリー)
– 事業内容:正極材料製造、リチウムイオンバッテリーのリサイクル。
– 従業員数:200名(2023年2月時点)