ホンダは2月27日、ブラジルの新四輪車工場(サンパウロ州イチラピーナ市)の稼働を開始した。
四輪事業の基盤強化を目的とした生産体制再編計画(昨年4月3日発表)を推進するホンダオートモーベイス・ド・ブラジル(Honda Automoveis do Brasil)は、新四輪車工場での生産をフィットから開始し、今後、既存のスマレ工場(サンパウロ州スマレ市)における完成車生産を新四輪車工場へ順次移管。2021年に再編を完了する予定だと云う。
新四輪車工場は、高効率、かつ環境負荷の少ない生産体制を目指し、高機能塗装技術の採用、溶接やプレス工程でのショートプロセス化のほか、最適な自動化技術を導入するなど、最新の生産技術を備えた生産ラインを設置。
稼働を開始した新四輪車工場、および今後パワートレーン生産を中心とした役割へ移行するスマレ工場を以て、地域の事業基盤をさらに強固にしていくとしている。
[ホンダオートモーベイス・ド・ブラジルの概要]
– 名称:ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ(Honda Automoveis do Brasil Ltda.)
– 設立:1996年5月
– 資本金:8億8,278万レアル
– 出資比率:ホンダサウスアメリカ・リミターダ(Honda South America Ltda.) 100%
– 代表者:社長Issao Mizoguchi(イサオ・ミゾグチ)
– 所在地:本社 ブラジル サンパウロ州スマレ市
– 事業内容:四輪車の製造・販売、および研究開発
– 生産車種:シビック、フィット、シティ、HR-V、WR-V
[新四輪工場概要]
– 所在地:サンパウロ州イチラピーナ市(サンパウロ市から北西200km)
– 生産能力:12万台/年
– 従業員数:約2,000名(生産体制再編完了時)
– 投資金額:約10億レアル