ホンダは8月17日、航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(以下「HACI」)の取締役社長 藤野道格が、米国航空宇宙学会(以下「AIAA」)より、AIAAリード エアロノーティクス アワード(以下「AIAAリード航空賞」)を受賞したと発表した。
AIAAリード航空賞は、極めて重要な航空機設計や技術の進歩に寄与し、航空工学の分野で挙げた大きな成果に対して贈られる最高峰の賞で、過去の受賞者には、SR-71のケリー・ジョンソン氏、F-117のベン・リッチ氏、MD-80やGulfstream(ガルフストリーム)の飛行機のプレストン・ヘンネ氏、Voyager(ボイジャー)のバート・ルータン氏など、歴史に残る航空機に携わったエンジニアが名を連ねている。
今回の受賞では、「HondaJet」の新しい航空機設計、主翼上面エンジン配置形態や自然層流技術などの「先進的な空力および構造技術の発明」により、航空工学において大きな成果を挙げたことが評価された。また今回の受賞は、日本人として初めての受賞となる。
HondaJetは、主翼上面エンジン配置形態(OTWEM)、NLF(自然層流)翼とNLF胴体ノーズ、コンポジット胴体など複数の独自で開発した先進技術を採用。これらの技術により、クラス最高の最大航続距離、最大巡航速度、最大運用高度、優れた燃費性能および快適性を実現し、小型ジェット機カテゴリーにおいて2017年より4年連続で世界第1位のデリバリー数を達成している。