日立金属は4月11日、工具鋼の原材料価格スライド制の適用原材料に、5月納入分からニッケル(Ni)を追加すると発表した。
Ni価格は、2021年から電池向けなどの需要増加により値上がり傾向にあったが、ウクライナ問題による供給懸念を受けて、3月に入り急騰。日立金属は、こうした世界情勢による影響が今後も原材料価格に影響を及ぼす懸念があるとして、工具鋼の原材料価格スライド制の適用原材料であったコバルト、モリブデン、バナジウム、タングステンに加え、5月納入分から、新たにNiを追加することとした。
[実施内容]
– 対象製品:工具鋼Ni含有製品
– 適用時期:2022年5月納入分より
– スライドの指標:LME公表値
– 適用方法:
起点期間とその後3か月の参照期間の差額からスライド額を算出(以降、参照期間・起点期間ともに3か月ごとに推移)。
[問い合わせ先]
日立金属株式会社 金属材料事業本部(担当 太田)
電話:03-6774-3320