日立オートモティブシステムズが開発した、「セントラルゲートウェイ」が、スズキの車両向けに初採用され、12月から全面改良して販売開始されたハイトワゴンタイプの軽乗用車、新型「スペーシア」および「スペーシア カスタム」に搭載された。
近年、自動車における電子制御化の進展とともに、車両1台あたりのECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の搭載数が増加し、併せてECUで処理する情報量も増大。
それに伴い、複数のECU間をつなぐ通信網も複雑化しており、車載通信網における情報処理の高効率化に加え、通信情報の高信頼化が求められている。
今回、スズキの新型「スペーシア」および「スペーシア カスタム」に搭載される同社のセントラルゲートウェイは、複数のECU間で通信される大量の情報を中継機能として監視し、必要とされるデータのみをECUに転送。
車載通信網における情報処理の高効率化と通信情報の高信頼化に寄与するとのことだ。
日立オートモティブシステムズは、より高度な自動運転システムやインフラなどの外界とつながるコネクテッドカーの実現に向け、今回開発したセントラルゲートウェイの機能を今後さらに拡張させていく予定だ。