日立オートモティブシステムズは、7月3日、ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)にて7月11日(水)から13日(金)まで開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2018 名古屋」に出展すると発表。
次世代車両の実現に必要とされる自動運転・電動化関連製品や可変圧縮比(VCR:Variable Compression Ratio)エンジンを支えるアクチュエーションシステムなどを紹介する。
今回、同社ブースでは、「Moving Forward!―人・クルマ・社会がつながる未来へ―」をテーマに掲げ、世界的に加速する自動運転や環境規制への対応に貢献する、幅広いモビリティテクノロジー、製品・システムを出展する。
自動運転関連では、カメラやレーダーなどの周辺認識センサーを組み合わせて周囲の状況を検知する「360度センシング技術」と、それらの検知情報を基に車両制御を行う「安全制御技術」を、ショーケースカーによる実機と映像を用いたバーチャルな演出で展示する。
また、自動運転のユースケースとして、管制センターからの指示によりドライバーが立ち会うことなく目的地付近の駐車場にて自動的に駐車・出庫する「オートバレーパーキング」も紹介する予定だ。
環境規制への対応については、シミュレーション・解析技術の活用、ならびに各種コンポーネントの継続的な進化を通じて、エンジンの熱効率を向上しクリーンで環境負荷の低減を実現する「燃費向上・高効率エンジンシステム」を展示。
また、内燃機関の一層の高効率化に向け、ピストンの最上点の位置をシームレスに変化させることで圧縮比を最適化するVCRエンジンに搭載されているアクチュエーションシステムを初出展する。
同社では、交通事故の撲滅、運転者の負荷軽減や渋滞の解消など、スマートなモビリティ社会の実現に向けた、安全・快適で高効率な自動運転システムや車両運動のすべてを統合制御するシステムの開発を進めている。
また、排出ガスを出さない電気自動車などの販売を義務付けるZEV(Zero Emission Vehicle)規制などを踏まえた電動化への対応も進め、環境性能と走行性能の最大化を通じ、よりよいクルマ社会の実現に貢献していくことを目指している。
今回の展示会では、それら同社の取り組みに基づいた製品やシステム等が紹介される予定だ。