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2023年8月4日【企業・経営】

日立アステモ、製品検査の不正に係る役員の懲戒処分

NEXT MOBILITY編集部

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日立Astemo・ロゴ

 

日立Astemo (以下、日立アステモ)は8月4日、した山梨工場(山梨県南アルプス市)と福島工場(福島県伊達郡桑折町)で製造しているブレーキ部品とサスペンション部品の定期試験(※1)等に於ける不正(※2・3)に係る役員の懲戒処分について、以下の通り発表した。

 

この問題は、山梨・福島工場で製造するブレーキ構成部品やサスペンション構成部品に関して、取引相手との間で定めた定期試験を実施していないにも関わらず報告書に虚偽のデーターを記載していた他、設定条件を変更して出荷検査を実施する、規格から外れた製品を出荷するなどしていたもの。

 

日立アステモは、これまでに不正行為があったと確認された製品について、社内検査を実施した結果、安全性および性能に問題がないと判断。現在までに判明している全ての事実を顧客に開示した上でも、安全上の問題が確認されていないことなどから、道路運送車両法等への法令違反はないと主張している。

 

 

[定期試験等での不正に係る役員等の処分について]

 

1.役員の処分

 

(1)品質を管理する立場にありながら事案の解決に至らなかった責任

・元 エグゼクティブヴァイスプレジデント 門向 裕三:月額報酬10%×2カ月分報酬減額。
・元 コーポレートオフィサー 高橋 秀夫:月額報酬10%×1カ月分報酬減額。
・エグゼクティブヴァイスプレジデント 上桶 亨:月額報酬10%×1カ月分報酬減額。

 

(2)事業責任者としての管理監督責任

・元 エグゼクティブオフィサー 蒲生 慶一:月額報酬10%×2カ月分報酬減額。
・その他役員15名を、厳重注意処分とする。

 

2.従業員の処分

 

・不正行為に関与した従業員を、就業規則に基づき処分する。

 

 

日立アステモは、現在、再発防止に向けて注力をしている、事業全体に亘り更に強固なコンプライアンス文化を築き、根付かせる取り組みを、今後も継続し、顧客や社会との信頼回復に努めていくとしている。

 

 

※1:製品の工程検査や出荷検査とは別の抜き取り試験で、顧客との間で試験項目を定めているもの。
*2:日立アステモ・ニュースリリース:「一部製品における定期試験未実施などの不適切行為に関するお知らせ」(2021年12月22日付)

*3:日立アステモ・ニュースリリース:「一部製品における不適切行為に関する調査結果および再発防止策等について」(2023年5月19日付)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。