可変圧縮比システム用アクチュエータ
他にも、同社ブースでは、内燃機関の高効率化を図り環境規制に対応させるVCRエンジン用アクチュエーションシステム(写真下)も展示。
走行状況に応じて圧縮比を可変させるこのシステムは、日産自動車のインフィニティ・ブランドから2017年に発売された大型SUV、QX50に採用されたもの。
機構は、電動モータを内蔵したアクチュエータがピストンに連結したリンクを動かし、低圧縮時と高圧縮時でピストン上死点の位置を変更。
これにより、低速から高速まで、走りに応じた最適な燃焼効率を実現し、燃費向上やCO2排出量の低減に繋げるものだ。
今展示会における同社ブースのテーマは、「Moving Forward!─人・クルマ・社会がつながる未来へ─」。
同社のテクノロジーや製品・システムの数々は、今まさに対応が迫られている環境問題から将来の安心・安全なクルマ社会の構築まで、幅広いレンジを見据えている点で非常に興味深い内容だといえるだろう。