電動ブレーキも展示
「電動キャリパEFC」(写真下)も興味深い技術だ。
これは、ブレーキペダルからの制動信号がバイワイヤを通じてキャリパ内に搭載した電動モータへ伝達され、モーター駆動によりブレーキパッドを動かすシステム。
メリットは、従来の油圧式ブレーキと違い、ブレーキホースやブレーキパイプが不要なため、車両を軽量・シンプル化できる点。
また、ブレーキペダルを踏んでから制動が始まるまでのタイムラグも少なくなるため、制動距離が短くなるというメリットもある。
試作品では、現在リヤブレーキのみの設定で、前輪は通常の油圧式でテストを行っているが、将来的には4輪全てに搭載することを予定している。
実現すれば、4輪それぞれに最適な制動力をかける4輪独立制御も可能だという。