一般道で実証実験
中でも、①の働きは、自動運転車を安全・快適に走らせるためには非常に重要だといえる。
特に、一般道を自動運転する場合は、天候や他車両の動きはもちろん、交差点等で歩行者や他車両が急に飛び出してきた場合等に、瞬時に最適な判断を下し緊急回避を行わねばならないケースも出てくるからだ。
同社製ユニットは、現在、事前に登録したアルゴリズムにより判断を行うルールベースで制御を行っている。
同社が2018年2月に茨城県ひたちなか市内の一般道で行った実証実験(安全の都合上で非公開)では、運転者が着座し緊急時はハンドル操作を行う状態で自動運転を実施。自動運転車の前後には伴走車両を配置する等で安全を確保しながらも、問題なく全コースの走行を行っている。
しかしながら、今後、システムが全ての制御を行う本来の意味での自動運転(レベル3以上)を実現するためには、さらなる細かい認知や判断が必要になってくるのも確かだ。
そこで、同社では、ディープラーニングを行うAIの搭載も研究・開発中。実現すれば、自ら判断し動き、緊急回避等を行う、まるでロボットカーのような自動運転車が登場するかもしれない。