日野自動車は8月30日、一連のエンジン認証不正問題について、特別調査委員会による調査結果などを受け、企業風土改革の一環として「パワハラゼロ活動」を立ち上げたと発表した。
同日発足された「信頼回復プロジェクト」の具体的取り組みのひとつである「パワハラゼロ活動」では、従業員や日野と関わりを持つ全ての人との関係に於いて、人格や尊厳を尊重した行動を徹底。“すべてのハラスメント行為を断固として許さない”という強い決意と覚悟で、ハラスメント行為のない会社を目指すと云う。
具体的には、緊急での実態調査や、ハラスメントを行った者への処分の厳罰化などに加えて、効果の検証と改善を実施。また、従業員の困りごとや職場の課題に向き合い、実効性のある取り組みを追求していく。
<取り組み例>
(1) パワーハラスメント行為の全社実態調査
・相談窓口を通じた緊急実態調査の実施。
・マネジメント層への自己診断の実施。
(2) パワーハラスメントを行った者への処分の厳罰化、従業員への周知徹底
・事実確認に基づき、懲戒処分、役職やポストの変更・異動などの人事措置を厳正に行う。
・処分の考え方と基準を社内に周知するとともに、ハラスメント行為の具体的な事案と処分内容についても都度、適切に情報を開示し、周知徹底。
(3) 人事諸施策の見直し
・再発防止に向けた意識啓発、仕組みづくりに寄与する様々な人事施策を推進。
360度評価アンケートの対象者拡大・評価者選択方法の見直し、ハラスメント防止及び再発教育の徹底、人財ローテーション制度の運用徹底、オープンでフラットな社内コミュニケーションの活性化など。
[参考資料:社内向け文書]