日野自動車のインドネシアの製造子会社「日野モータース マニュファクチャリング インドネシア(以下、インドネシア日野製造)」は、3月6日、ジャカルタ開催の商用車モーターショーで、累計生産台数が50万台を突破したことを発表した。
1982年12月設立のインドネシア日野製造は、1985年から同国の国内向け生産を、また2009年から、それまでの中型トラックに加えて小型トラックの生産を開始。
2011年には、ASEAN域内外への完成車・部品の輸出を始め、以降、完成車・CKDの輸出先を域内外15か国・地域に拡大、その累計輸出台数は、約1万3,000台に上ると云う。
また、部品の輸出先も、17の国・地域にわたっており、日野は今後も、輸出を拡大していく計画。インドネシアは、日本に次ぐ販売規模の市場となっている。
インドネシア日野製造の阿曽社長は、「インドネシア自動車工業会国際商用車エクスポ(GIICOMVEC)2020」の期間中に行われた式典で、37年にわたる事業活動の実績について、以下のように話している。
「50万台という、これほど多くの車両を生産してこられたのは、政府によるサポートや、サプライヤー、従業員、先達の方々などすべての関係者のたゆまぬ努力のおかげにほかなりません。
この実績は、インドネシア市場において日野ブランド車が、その品質、サービスを含めた商品力で、広く受け入れられているということの証でもあります。これからもインドネシアのお客様や社会と共に成長し、貢献していきたいと思っています」。
日野は、インドネシアについて、中期経営戦略「Challenge2025」達成のためのアジアにおける地域中核生産拠点のひとつ、また海外最大の市場として、顧客ビジネスを支えるトータルサポートを深化させ、成長させていきたいとしている。
[インドネシア日野製造の概要]
– 名称:日野モータース マニュファクチャリング インドネシア株式会社
(PT. Hino Motors Manufacturing Indonesia)
– 所在地:西ジャワ州プルワカルタ県
– 代表者:社長 阿曽雅弘(日野から出向)
– 設立:1982年12月
– 資本構成:
日野 90%/PT. Indomobil Sukses Internastional Tbk. (IMSI) 10%
– 敷地面積:約30万㎡
– 生産能力:75,000台/年
– 従業員数:約2,300人(2019年)
– 事業内容:日野ブランド車、部品の生産、輸出。トヨタブランド小型トラックの生産。
– 生産品目:日野ブランドの中型トラック、小型トラック、バス。トヨタブランド小型トラック。
[インドネシア日野製造の歩み]
・1982年:PT. Hino Indonesia Manufacturing 設立。
・1985年インドネシアでの生産を開始。
・2003年:PT. Hino Motors Manufacturing Indonesiaに社名を変更。新工場が完成、中型トラック・バスの生産を開始。
・2006年:トランスジャカルタ向けにCNGバスを生産。
・2009年:小型トラック生産を開始。増産にともない生産ラインを1本から2本に増設。
・2011年:インドネシアで初めてトラック・バスを輸出(ベトナム・フィリピン向け)。
・2012年:エンジン部品の機械加工を開始。
・2013年:プロペラシャフトの生産ラインを新設。
・2015年:モジュール化による地域最適商品として初となる中型トラックを導入(新モデル生産の海外最初の立ち上げは初)。トランスミッションの組み立てラインを新設。
・2018年:中型バスの組み立てラインを新設。
・2019年:累計生産台数が50万台に到達。