エイチアイは、11月12日、組込み・車機器載HMI(ヒューマンマシンインターフェース)開発ツール「exbeans(R) UI Conductor(エックスビーンズUI コンダクター、以下UI Conductor)」の新バージョンを発表。
「ビューモデル」、「ビューステートエディタ」機能を搭載し、さらに3D機能を強化した「UI Conductor V1.9.0」をリリースする。
UI Conductorは組込み機器や車載機器向けのHMI開発ツール。
PC上で、画面、UIパーツ、アニメーション動作や組込みアプリケーションと協調するインタラクションの設計・開発が行える。
また、作成したUIはPC上ですぐにプレビューして確認でき、組込み機器のランタイム上でも同じく動作して、高い生産性を実現。
加えて、3Dやアニメーションを使った高度な表現も可能で、思い描く理想のHMIを実現できると好評のツールだ。
今回の新バージョンの主な追加・改善された機能は以下の通り。
■[新機能] アプリケーション変数連携
組込みアプリから変数を操作してUIを操作
・共有変数を保持し、UIパーツの持つ設定情報と紐づけることにより、連動した動作が可能
・変数操作によりUIパーツの設定を変化させたり、アニメーションを操作できる
・UIコンポーネントのプロパティの変化を変数として組込みアプリで取得できる
■[新機能] ステートによる画面遷移
組込みアプリから画面遷移用のステートメッセージを送信して遷移が可能
・組込みアプリはビューステートメッセージを送信して画面遷移を発動できる
・変数による遷移先の条件判断が可能で画面遷移をUI側に移譲可能
・専用「ビューステートエディタ」で視覚的に遷移を設計可能
■[機能向上] 3D機能の強化
3Dエンジンの高速化
・3D表示の高いパフォーマンスと表現力を実現。パフォーマンスをさらに向上し、スムーズさと表現力を高めた
■[機能向上] OpenGL ES 3.0をサポート
新しいマテリアルコンポーネントとシェーダー設定により表現力を向上
・OpenGL ES 3.0をサポート。3Dモデルの質感や見た目を変更したり、カスタマイズシェーダーを使用して、スタンダードシェーダーのサポートを超える表現を行うことも可能となった
■[機能向上] 表現を高めるライティング・動きのあるカメラワーク
3Dライトとカメラにより、光の受ける影響、カメラアングルによる表示変化を表現
・現行のバージョンから設定可能な、平行光、点光源、環境光、スポットライトに加え、半球ライトを追加。3Dモデルの表現力を向上
・新たに、カメラを指定した3Dオブジェクトに注視させる機能を追加。より凝ったアニメーション表現が可能となった
■[機能向上] リソースウィンドウによるリソース管理
全てのリソースを一括管理。パッケージを分割してわかりやすく分類
・パッケージを分割してわかりやすく分類
・ファイルの差し替え・更新が行える
・リソースパッケージ選択により表示するリソースパッケージを切替えられ、複数のリソースの利用が容易にできる
■[機能向上] テキストチェック
ローカライズ文字のチェックにかかる工数を削減
・複数プロジェクトのチェックに対応しました。(バッチファイル対応)
・テキストチェック結果のエクセル出力を最適化し高速化
詳細は同社の公式サイトを参照して頂きたい。
http://www.hicorp.co.jp/products_uic/