韓国のハンコックタイヤ(Hankook Tire)は4月18日、欧州の自動車雑誌が実施する複数のタイヤテストで、同社タイヤが高評価を獲得したと発表した。
Ventus S1 evo 3 SUVへの評価
ハンコックタイヤは、欧州のSUV専門誌『Auto Bild Allrad(オートビルドアラード)』による直近のタイヤテストで、18インチの“Ventus S1 evo 3 SUV(ベンタス エスワン エボスリー エスユーブイ)”が1位となり「exemplary(模範的な製品」を獲得。
編集チームは、このタイヤについて「オフロードおよびドライ路面に於いて上質なドライブパフォーマンス」とコメントし(Auto Bild Allrad、2022年4月)、「砂利や泥などの舗装されていない道でも優れたトラクションを発揮」とオフロードでの走行性能の高さを評価した(同誌内)。
また、ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(オートモーターアンドスポーツ)』は、“Ventus S1 evo3”を「濡れた路面でも非常に短い制動距離、カーブに差し掛かっても大部分が安全で驚きのないハンドリング」、「突然の回避操作でも安全」と評し(auto motor und sports、2022年3月)、「Very Good(非常に良い製品)」を付与。
“Ventus S1 evo3”と“Ventus S1 evo3 SUV”は、特別高強度なビードコアと強化されたサイドウォールとの組み合わせにより、スポーティでダイナミックなハンドリングだけでなく、高速でのステアリング精度など安定的な走行性能を発揮。ウェットグリップとハンドリング/ステアリング精度のさらなる改善により、走行中のタイヤ変形を最小限に抑え、走行安定性と乗り心地が向上されられていると云う。
なお、両タイヤは、多くのプレミアムカーメーカーのトップモデルに新車装着タイヤとして採用されている。
Ventus Prime4への評価
また、ハンコックの“Ventus Prime3(ベンタス プライムスリー)”の次世代モデル“Ventus Prime4”は、ハイマイレージコンパウンドテクノロジーを新装し、従来モデルと比較してタイヤに掛かる負荷を低減することで、マイレージ(耐用マイル数)を伸長。
欧州自動車専門誌『Auto Bild』は、サマータイヤのタイヤテストで、“Ventus Prime4”を「乾いた路面と濡れた路面での優れたハンドリング、短い制動距離、優れた走行距離を備えた新ブランド製品」と説明している(Auto Bild、2022年3月)。
その他ハンコックタイヤへの評価
上述の結果以外にも、ハンコックタイヤは、欧州自動車専門誌『Auto Bild』のタイヤテストで、上位の成績を獲得。『Auto Bild sportscars(オートビルドスポーツカーズ)』では、スタッドレスタイヤ“Winter i*cept evo3(ウィンターアイセプトエボ3)”が2021年冬用タイヤ性能テストで1位を獲得。
また、昨年の『Auo Bild Allrad』のオールシーズンSUVを対象としたタイヤテストでは、“Kinergy 4S2 X (キナジー フォーエスツー エックス)”が1位となり、唯一「Outstanding(極めて優れた製品)」の評価を獲得。オールシーズンタイヤ部門で1位となったこのタイヤによりハンコックタイヤは、2021年の「Tyre maker of the year(今年のタイヤメーカー)」に選定された。