GSユアサグループのジーエス・ユアサ テクノロジー(GYT)製の宇宙用リチウムイオン電池が、10月29日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げ予定の、三菱電機製の温室効果ガス観測技術衛星2号・「いぶき2号」(GOSAT-2)に搭載された。
GYT製の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に行われた軌道上での宇宙実証を経て、現在までに国内・海外の150機以上の宇宙機に搭載。その実績が評価され、温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」に採用された。
「いぶき2号」は、2009年に環境省と国立環境研究所、JAXAの3機関による共同プロジェクトにより打ち上げられた「いぶき」(GOSAT)の後継機としてミッションを引き継ぎ、より高性能な観測センサを搭載、温室効果ガスの観測精度向上を目指している。
GYTは、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールド等、特殊用途の電池や電源を開発・製造販売している。
[いぶき2号搭載のリチウムイオン電池仕様]
– 部品番号:JMG100(※1)
– 公称電圧(V):3.7
– 容量(Ah):100
– 寸法(mm / ※2):W130×D(52)×H216
– 質量(g):2,800
※1:JAXAデータベースに登録・開示されているJAXAコンポーネント登録品:http://www.kenkai.jaxa.jp/database/db-compindex.html
※2:寸法Hはスタッドボルト部除く