GSユアサは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の航空機用先進システム実用化プロジェクトにおいて、今年度から追加された研究開発項目⑧の「次世代電動推進システム研究開発」のうち「軽量蓄電池」に関する研究開発の委託先に採択された。
航空機用先進システム実用化プロジェクトでは、安全性が高く軽量・低コストな航空機用先進システムを開発し、次世代航空機に提案可能なレベルにまで成熟させることを目的に、次世代航空機の動力としてモーターおよび蓄電池等による電動化が検討されている。
次世代航空機に搭載される蓄電池には高いエネルギー密度が求められるため、同研究開発では、2030年にエネルギー密度1000Wh/kg(セル単位)の達成を念頭に、セルの要素技術(電極、電解液など)、電池制御システム、モジュール・パック構造の開発を進め、次世代航空機に求められる軽量蓄電池の実現を目指す。
なお、高エネルギー密度を実現できる蓄電池の正極材料としては現在、硫黄正極が有力候補に挙げられており、この第一人者の一人として関西大学の石川正司教授が研究開発を進めていることから、GSユアサは関西大学と連携し、要素技術の開発を関西大学に再委託する。
※タイトル画像:航空機用先進システム実用化プロジェクトの概要。
■(NEDO)航空機用先進システム実用化プロジェクト:https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100104.html