GSユアサは11月21日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)のグリーンイノベーション基金事業として採択された(※)全固体電池の研究開発について、大阪公立大学との共同研究を開始したと発表した。
GSユアサでは、独自開発してきた高性能な固体電解質を活用して従来の蓄電池を凌駕する性能を備えた全固体電池の開発を行っているが、今年4月、この実績が評価され、NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発」に採択された(採択テーマ名:先進固体電池開発)。
今回、このプロジェクトを加速させていくため、固体電解質の劣化解析において、これまで多数の優れた研究成果を報告してきた実績がある「大阪公立大学 大学院工学研究科 応用化学分野 無機化学研究グループ(林 晃敏教授)」と、同社が独自開発している固体電解質の分析・解析について共同研究を行うこととした。
<先進固体電池開発の開発項目>
1.高いイオン伝導度と優れた耐⽔性を兼ね備えた固体電解質の開発。
2.コバルト含有量が少ない高容量正極開発。
3.長寿命かつ高容量を有する負極開発。
4.大量生産を可能にするセル設計・製造プロセス開発。
*事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業(JPNP21026)により実施される。
GSユアサは、同プロジェクトの早期の目標達成を目指し、電動車をはじめとする様々な用途に向けた次世代電池の技術開発を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。
※(GSユアサ)NEDOグリーンイノベーション基金事業「次世代蓄電池の開発プロジェクト」に採択(2022年4月19日付ニュースリリース):https://www.gs-yuasa.com/jp/newsrelease/article.php?ucode=gs220410174818_1152
■(GSユアサ)研究開発:次世代電池への取り組み(PDF):https://www.gs-yuasa.com/jp/ir/pdf/GS_Yuasa_Report_2022_20.pdf
■大阪公立大学:https://www.omu.ac.jp/
■NEDO:https://www.nedo.go.jp/