ヤマハ発動機は3月2日、アルミニウム地金の調達先と「グリーンアルミニウム原材料の調達に関する契約」に合意し、2月より二輪車用アルミ部品の原材料として「グリーンアルミニウム」の採用を開始、その適用範囲を順次拡大していくと発表した。
グリーンアルミニウムは、CO₂の排出量が少ない再生可能エネルギーを用いて製錬されたアルミ材。二輪車製品への採用は、ヤマハ発動機調べによると国内初採用になると云う。
「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」で、2050年までに事業活動を含むサプライチェーン全体のカーボンニュートラルを目指すヤマハ発動機では、その実現のため、100%サステナブル材への切り替え(2050年)を目標に、植物由来の樹脂素材の採用や環境リサイクルポリプロピレンの開発、国内外で製造する二輪車製品等への原材料のグリーン材採用やリサイクル材の拡大等を推進。
これまでも設計・生産技術を発展させることで、車両重量の約12~31%(ヤマハ発動機調べ)を占める二輪車製品のアルミ部品をリサイクルアルミ材に積極的に置き換え、その比率を約8割(国内外主要工場の原材料使用量より算出)にまで高めてきたと云う。
そして今回、これらリサイクル材に置き換えられないアルミ材を補完するため、大型二輪車製品や競技用モデルを皮切りに、その部品の一部にグリーンアルミニウムを採用。これにより、製品ライフサイクルの一部である原材料製造時のCO₂排出量(企業活動に於ける自社の排出/スコープ3 カテゴリー1に該当)の更なる低減を目指す。