GMの防衛歩兵分隊車両
ゼネラルモーターズ(GM)傘下のGMディフェンスLLCは4月12日(東部標準時・ワシントン発)、ヘンドリック・モータースポーツを2023年のサプライヤー・オブ・ザ・イヤーに選出した。
この賞は、製品要件を上回る差別化を図り、防衛および政府顧客に革新的なテクノロジーと高品質のソリューションを提供したサプライヤーを表彰するもの。
GMは毎年、フロリダ州マイアミで開催するサプライヤー オブ ザ イヤーの選出イベントで、今年もヘンドリック モータースポーツを含む数社を表彰した。
毎年、GMのサプライヤー オブ ザ イヤーの受賞者は、製品購入、グローバル購入および製品サービス、カスタマー ケアとアフターセールス、物流などの総合基準を評価し選出される。
そうしたなかで、世界の防衛部門へモビリティソリューションを提供するGMディフェンスは、現在米陸軍の第82空挺師団と第101空挺師団に配備したISV(歩兵分隊車両)の開発・製造に参加したヘンドリック・モータースポーツの取り組みを表彰した。
表彰を受けたヘンドリック モータースポーツは、1984年にリック ヘンドリック氏によって設立され、NASCARカップ シリーズ史上最も勝利を収めたチームとして著名だ。2024年に創立40周年を迎える同社は、ノースカロライナ州コンコードの100エーカー以上ある敷地に本社を置き、約600人の従業員を雇用している。
そんなヘンドリック モータースポーツは、ISVのロールオーバー保護システム用のクロモリ鋼の外骨格を提供。兵士へ安全を提供し、GMディフェンス主導のチームが、米国陸軍に次世代の軍用モビリティ ソリューションを提供できるよう今も支援を続けている企業だ。
地上での俊敏な機動性が発揮できるように軽量設計されているISVは、シボレー コロラドZR2がベースになっているもの。この車両には、最も過酷なオフロード条件下での性能が保証されているシボレーのレース用コンポーネントを含む90%の市販部品が使用され、ヘンドリック モータースポーツの本社から、わずか数分に位置するノースカロライナ州コンコードの生産施設で製造されている。
GMディフェンスのスティーブ・デュモン社長はISVにとってのヘンドリック・モータースポーツについて、「ISVのような高度な車両を提供しなければならない当社とヘンドリック・モータースポーツは、その使命と目標を共有しています。
当社は製品づくりにあたり、品質、安全性、信頼性を常に重視しており、その目標をヘンドリックチームと共有できたことが、これほどの成功をもたらした理由であり、今回2年連続でヘンドリックチームを年間最優秀サプライヤーとして表彰できることを心から誇りに思います。
ヘンドリック・モータースポーツとの提携を介して生み出される私たちの仕事は、数々のレースシーンでの知見をも活かし、世界最高クラスの戦術モビリティ ソリューションを提供し続けます」と述べた。
これを受けてヘンドリック・モータースポーツで上級副社長兼最高財務責任者(CFO)を務めるスコット・ランペ氏は、「私たちはGMディフェンスとの関係に非常に誇りに思っています。
我が国の国家安全保障に影響を与えるプロジェクトをサポートすることは、当社にとっても信じられないほどやりがいのあることであり、私たちはその責任を重く受け止めています。
そうした取り組みが2年連続で認められたことは、ISVづくりへの使命と、比類のないイノベーションを生み出すこと、製品品質を提供することに対する当社の真摯な想いを裏付けるものです。
私たちは今後も、GMディフェンスとの協力を更に強化し、日々進化する車両へのニーズを満たすため、協力を続けていくことに胸を躍らせています」と語った。