ゼネラルモーターズ(GM)とホンダは、両社の電気自動車投入を加速するため、バッテリーセルやモジュールを含めた次期バッテリーコンポーネントに関する協業に合意した。
今回の契約では、GMが現在研究開発している次期リチウムイオン・バッテリーシステムをベースに、ホンダが協業し開発。GMがバッテリーモジュールを生産し、ホンダに供給することも視野に入れているとのことだ。
また、次期バッテリーコンポーネントは、両社が将来、主に北米市場向けで投入する商品に搭載される予定。従来のバッテリーに比べ、高エネルギー密度、小型化、充電時間の短縮を可能にするとしている。
GMとホンダは、電動化の分野において既に協業実績があり、2020年ごろを目途に、先進の水素燃料電池システムの生産を行う合弁会社を、自動車業界で初めて設立。
両社による共同開発チームは、より安価な燃料電池や水素貯蔵システムの提供に向けた開発を、順調に進めていると云う。
両社は、今回の協業に関して、スケールメリットと生産効率の向上により、顧客への提供価値を高めるとしている。
■GM上級副社長 グローバル製品開発・購買・サプライチェーン担当のマーク・ロイス氏のコメント
「今回新たに、ホンダと複数年におよぶ提携に至ったことは、GMが利益の出る電動化ラインアップを展開する能力を有していることの証明だと思います。GMが過去何十年にもわたって蓄積してきた電動化領域での経験や、EVへの戦略的投資に、ホンダのモビリティ進化に向けたコミットメントが加わることで、お客様へのより良いソリューション提供や、ゼロエミッション社会の構築を目指します」。
■本田技研工業株式会社 常務執行役員 四輪事業本部長の関口孝 氏のコメント
「従来の燃料電池の共同開発・生産に加え、今回のバッテリーコンポーネント分野における協業を通じて、環境負荷ゼロ社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出していきます」。