SiC Inverter
電気自動車の開発・販売を行うGLM(本社:京都市伏見区、代表取締役:ジュリアン・アレクサンダー・カー)は7月9日、ロームと開発を進めているSiCパワーモジュール搭載の〝800Vシステム対応・次世代SiCインバータ〟について、2年後の量産化を視野に完成に至ったプロトタイプを披露した。(坂上 賢治)
このインバータは先の通りパワー素子にSiCを採用しており、800Vシステム構築への最初のステップになるという。パッケージとしてはインバータ2機と、PDU(Power Distribution Unit)を統合した3 in 1パッケージとしている。これにより従来の既存システムに比べ、更なる小型化・軽量化・高出力化を実現させ結果、車重低減や充電時間の短縮に大きく貢献するのだという。
同プロジェクトそのものは、モーターメーカーやバッテリーメーカーの協力のもと2022年春に量産開始を想定。GLMは同インバータ開発を介して、新車種の展開及びEVシステムの供給を軸としたプラットフォーム事業の拡大を狙っていく構えだ。
ちなみにGLMによると、来る2030年には世界の電気自動車市場は26,951,318台に達っするしており、現在の2019年推定の3,269,671台比から換算して、21.1%の年成長率(CAGR/ https://www.marketsandmarkets.com/Market-Reports/electric-vehicle-market-209371461.html )があるいう。こうした視野を前提にGLMと親会社のApollo Future Mobility Group(元WE Solutions Limited/2020年3月に社名変更)は、同市場成長の拡大が成長の絶好の好機と捉え日々技術開発を進めていくと話している。
GLMの企業概要は以下の通り
社名:GLM株式会社
設立:2010年4月1日
代表:代表取締役ジュリアン・アレクサンダー・カー(Julian Alexander Carr)
業種:自動車製造
連絡先:075-681-5252(代表窓口)
本社:京都府京都市伏見区竹田向代町74番3