GLMは今年3月、<1>「自動車メーカーのEVの量産・研究開発支援」や、<2>「部品・素材・化学・ITメーカー等の自動車関連事業の技術・開発支援」を展開する「プラットフォーム事業」に注力する事業方針を発表。
自社としては今後、多車種の自動車に応用・展開できる新たな「第2世代プラットフォーム」の開発に着手していく意向だ。そうしたなか今回の業務提携は、このプラットフォーム事業強化の一環となるもの。
オリックス・レンテックの営業網を活用することで、これまで以上に「プラットフォーム事業」の営業間口が広がる効果も期待していると見られる。具体的には、レンタル利用を切っ掛けに共同開発等の大きなビジネスにつなげたい考えだ。
プラットフォームのレンタルサービスについて
事業主:オリックス・レンテック株式会社
所在地:東京都品川区北品川5-5-15大崎ブライトコア、取締役社長:井尻 康之)
対象製品:GLM(株)が開発・販売するスポーツEV「トミーカイラZZ」のプラットフォーム
提供開始:2018年8月20日(月)
参考価格:月額143,000円(税別)
※60カ月レンタルの場合:契約期間 12カ月~60カ月
※1カ月単位で指定可能
契約形態:レンタル(オペレーティングリース)
延長利用:1年ごとの更新が可能
問合せ:Tel:03-3473-8470(オリックス・レンテック株式会社 営業統括部)
途中解約:可能。※但し解約時にオリックス・レンテックが、解約差額金を請求。
備考
GLM技術者が課題解決のアドバイスをするサポートプラン含む。車台はテストコースや私有地内での走行のみで、公道・市街地での走行は不可(車両ナンバーなし) 走行安全について通常の車両同等の安全性を担保するものではない。また以下は契約に含まれない。
◇定期交換が必要な消耗品類(補機用バッテリーやタイヤなど)。
◇代車や装置の代替品および当社による保守・修理。
◇契約中途のバージョンアップ費用等。
◇車両含む機材の運搬費用。
◇オリックス・レンテックによる装置の取扱説明および取り付け取り外し。
◇返却時の原状復帰費用。
GLMのプラットフォーム事業について
EVの心臓部を提供するGLMのプラットフォーム事業の優位点は、自動車メーカー以外でも自らオリジナルEVを開発することができる点にある。GLMはこのプラットフォーム事業を通じてEVに新規参入したい各国企業の開発部隊の役割を担う考えだ。
目下、同社のプラットフォーム事業は、中国・インドを中心とした新興国の自動車メーカー等を筆頭に2軸の事業展開を行っている。
そのひとつは「(1)自動車メーカーのEVの量産・研究開発支援」で、もう一方が「(2)部品・素材・化学・ITメーカー等の自動車関連事業の技術・開発支援」である。
(1)はフレームやシャシー、制御システム等といった車両内部のモジュールや、技術基盤等の中核部分を外部に提供し、EVの量産・開発を支援する。
一方の(2)では、各社の新技術や部品の共同開発、保有技術の自動車分野への応用、先行開発品や既存製品を搭載したコンセプトカーや試作車両の製作といった依頼に対応している。