このような取り組みを行う行政側の考え方について、ハンザ同盟の一翼を担うハンブルク市の経済・運輸に係るイノベーション担当上院議員のミヒャエル・ヴェストハー ゲマン氏は「ハンブルクでは、2年半後の2021年にITS世界会議が開催される予定で、現在の我々の取り組みが自動運転の進展かに重要な役割を果たすことが出来ると考えています。
そうした意味で市行政としての未来設計に係り、互いに手を携えていく戦略的パートナーのフォルクスワーゲン社との現在の関係を我々は歓迎しています。
私たちはハンブルクを、未来のインテリジェントモビリティのモデル都市として定着させていき、来る2021年に世界中の人々に革新的なプロジェクトの数々を紹介できればと願っています」と語っている。
ちなみにミヒャエル上院議員が語った「ハンザ同盟」というのは、中世後期の北ドイツの都市による都市同盟である。
北ヨーロッパに位置し、ヨーロッパ大陸とスカンディナビア半島に囲まれた地中海沿岸地域では、当地域の貿易を掌握し、ヨーロッパ北部の経済圏を永らく支配した。結果、同盟の慣習法は健在の海事法のもとになっている。
最後にフォルクスワーゲングループでは、走行時に用いる周辺データを完全に保護する配慮を重ねつつ、実公道上の自動運転機能をレベル5に至るまで高めていくと話している。
また今プロ ジェクトで得られた結果を基に、法的な枠組みやインフラの整備の進展を待ちつつ、近い将来に於いて公道上でモノやヒトを自動輸送するための製品を市場に提供していく構えだと結んでいる。