フォルクスワーゲンは、同規定コースに対して専用設計のe-ゴルフを用意した。車両には11基のレーザースキャナーに7基のレーダー、そして14台のカメラを搭載。
センサーから入力される1分あたりのデータ通信容量が最大5ギガバイトに達するため、同車のトランクルームには一般的なノートパソコン約15台分相当の処理能力を持つ車載コンピューターを積んでいる。
これらのセンサーと高度な計算能力を駆使して、歩行者や自転車のみならず、他の走行車両、駐車車両、交差点などの周辺環境を的確に認識。
車両運行上の優先権などへの配慮も理解しながら、移動中の車線変更を行う等の走行判断を繰り返し、瞬時にミリ秒単位での移動行動をこなす。
この際、車載コンピューター上のソフトウェアは、周囲の全てのオブジェクトを認識し、ミスなく粛々と判断して走行を続けなければならない。
そのため、車両自らがディープラーニングやニューラルネットワーク、パターン認識を介して、人工知能の成熟を重ねていく。