一方BASFの電池材料事業部シニア・バイスプレジデントであるジェフリー・ロウ氏は「BASFの新工場とNornickelの金属精錬所を同じハルヤヴァルタに設置することにより、 国内のニッケルとコバルトの供給への比類のないアクセスが可能になるでしょう。
当社のハイ・ニッケル系正極材料は、エネルギー密度と走行距離を向上させる上で大変重要な材料です。この世界規模の生産設備により信頼性の高い供給と緊密な協力が可能になり、 BASFは主要なOEMおよびセル・サプライヤーが掲げる欧州のe-モビリティ成長戦略に大きく貢献していくことができるでしょう」と話している。
対してノリリスク・ニッケルの販売・調達・イノベーション担当バイスプレジデントのセルゲイ・バテキン氏は 「長期的な戦略的パートナーであるBASFとの提携を拡大することができ、嬉しく思っています。
この合意は世界の電池材料市場での存在感を拡大し、正極材のリーディングサプ ライヤーと長期的な協力関係を確立するというノリリスク・ニッケルの広範な戦略上重要な要素です。
今日、電気自動車は世界のニッケル産業を変える大 きな可能性を持っていると信じています。ノリリスク・ニッケルは精錬ニッケル製品の世界のリーデ ィングサプライヤーとして、この変革をサポートできるユニークな立場にあります。
これにより当社が欧州をはじめ世界のグリーン経済の発展を支える重要な役割を果たせることを誇りに思います。ノリリスク・ニッケルは、資源基盤の持続可能な長期的発展と世界的な材料サプライチェーンへのコミットメントを改めて表明します」と結んでいる。